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マイホーム、住宅ローン、住宅のリフォームについて
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捨てるには惜しいけれど、使えなくなってしまった家具をそのまま放置しておくのは惜しいですね。
そういう時は、作り直してリフォームすれば、また使うことができます。
例えば、本棚があったとしたらどんな風にリフォームしていくのかご紹介します。

ペンキを塗られた本棚のリフォーム修理です。
この場合、まずペンキを剥がしていき、木のもつ本来の質感をよみがえらせてから、全体を組みなおしていく、「リファービッシュ」という再生作業をします。
リファービッシュをするには、部材の隅々まで点検していき、悪い部分を取り除き、場合によっては板の接ぎ口の再接着まで行っていきます。
本棚が今まで使われてきた期間以上に、ずっと使えるように作り直していくのです。

本棚を分解していきます。
しかし板の接ぎは一枚を除いて割れが入っており、強度不足となっていました。
そこで、接ぎ口で板を割っていき、接ぎ口の接着剤を除去する作業をしていきます。

表面の接着成分だけを取り除くために、木を削らないよう細心の注意を払って作業していきます。
もし、誤って木を削ってしまうと、板幅がバラバラになってしまい、組み手の寸法が狂ってしまって、組みつけが出来なくなってしまいます。

接着剤を除去するために「スクレパー」は、刃先を調整して木を削らないように使います。
この作業と並行して塗装をはがしていきます。
ペンキはノミやスクレパーを使って剥がしていき、それでもダメなものは剥離剤を使います。

しかし、剥がしたペンキの下からは、漆塗りが出てきました。
漆はペンキと違って剥離剤はまったく効果がないので、木にしっかりくっついています。
そのため、カンナで薄く削り取っていかなければなりません。

塗料と接着剤をこのように取り除いた板を、再接着していきます。
接着強度を上げたいので、「ビスケット」を使って接着面積を増やしていきます。
接着の際に生じる段差が、なくなるようにカンナで削って調整していきます。
こうして、本来の姿を取り戻した本棚の部材が、出来上がりました。

この本棚に使われている樹種は「カツラ」でしたが、背板には「合板」が使われていました。
カツラ本来の美しさが戻ったところに、合板を組み立てるというのはつり合いが取れないので、背板も無垢材である「サワラ」に変えて作り変えることにしました。

組み手に接着剤をつけて組み立て、最後に塗装をして出来上がりました。
これでリフォームの完了です。

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